2023.10. 1 更新
2023年9月開催の「走れ!かぼちゃ電車2023」
多くの方からのご来場、誠にありがとうございました。
次回開催をお楽しみに。
2023年9月24日。
今年も、かぼちゃ電車が一日だけ復活する日がやってきた。
まだ、お客様の姿がない早朝の月潟駅。
運行・出札・売店・構内監視など、今日一日の運行を支えるスタッフが駅にやってくる。
当会の会員だけでなく、準レギュラーともいえる近隣の鉄道保存団体のメンバーやセミプロのカメラマンも、この日のために来て下さる。
準備前のほんのひと時、会話を交わし笑顔がこぼれる。
今日の主役。再塗装した車体が、朝日に輝いている。
早速、準備に取り掛かる。すべては安全で、楽しいひと時を過ごしてもらうために。
車掌班は、寄付の御礼に領収書代わりに発行する車内補充券に関する打ち合わせ。
今回は現役当時に使用していた券冊を、実際にお客様の前でパンチを入れる。
さぁ、運行前のミーテイングへ。
各運行前に行うミーティング。
会長と指令員を中心に、運行従事者が顔を合わせて打ち合わせする。
客扱する列車を運行する前に、試運転を行う。
今年も、私たちにとって特別なお客様に乗っていただきます。
昨年はブレーキが解除されず、うまく走り出さなかった試運転。
今年はスムーズに動き出す。ほっと一安心。
まもなく一番列車の時間。
お客様がどんどん来場。すごい、去年以上の入りだ。
出札口は大忙し。
機械化を一切していない、硬券に日付を入れて販売する昔ながらの発券方法を忠実に守る。
予約開始から、わずか5分で満席となったプラチナチケットを手に。
いよいよ、改札が始まる。
さぁ、今年も走るよ!
走れ!かぼちゃ電車!!
流れる景色、吹き抜ける風。ブレーキのエアの音が響く。
かぼちゃ電車は、まだまだ生きている。
24年前の僕も、この場所が大好きだった。
運転士さんの一挙一動や、流れる景色に釘付けだった。
24年経った今、まるで昔の僕を見ているようだ。
そして、24年経った“僕”。
今こうして、かぼちゃ電車の中で切符を切っているのだ。
時間帯によって、各種ヘッドマークを取り付けて運行。
「DJブース」と名付けた放送卓。ここから構内放送を送出する。
現役時代に使用していた自動放送も使用。懐かしい声が構内に響く。
大きなトラブルもなく、無事に運行を終える。
北は北海道、南は福岡県。
本当に、多くの方からお越しいただきました。
秋の日は釣瓶落とし。
あっという間に日が暮れる。
今回のイベントに従事したスタッフです。
今回も皆さんの素敵な笑顔をたくさん見られました。
また次回の開催でも、たくさんの素敵な笑顔が見られますように。
次回も合言葉は、「走れ!かぼちゃ電車」。
Photo by Yasuyuki Ikarashi
【Q&A】
Q1) 次回開催予定はいつですか?
A1) まだ未定ですが、来年同時期で検討しております。
Q2) 増便できませんか?
A2) ブレーキなどに使用する圧縮空気の充填などの走行前準備や、体験乗車以外の見学時間の確保など様々な要因があり、困難です。
Q3) 開催回数を増やせませんか?
A3) 検討はしていますが、車両などの補修やほかのイベントとの兼ね合い、スタッフ確保(運行スタッフが他保存団体との掛け持ちの者も多いため)、訓練や告知、予約といった事前準備の多さから、目途はたっていません。
Q4) アントでの推進・牽引ではなく、自走できませんか?
A4) 変電設備が必要になります。誰か変電所を下さい。
(回答者は当会会長。HP担当者補遺)